最近の糖尿病の食事療法

今回の表題は「糖尿病の予防」ではなく、糖尿病の人の食事対策ということがベースですが、前述した内容は、よく理解しておく必要があります。
さて、話題は変りますが、糖尿病の最近の食事療法でブームなのが「低糖質ダイエット」です。これは支持されるようになった理由は、いろいろあります。まずは、糖質だけを意識すればいいと言う点です。
ほかの栄養素は基本的に考慮する必要がないので、注意をしなければならない食材の種類も限定されてきます。つまり対策としてやるべきことがわかりやすいというわけです。
もちろん、糖質以外の肉や魚などの食材には制限がありませんから、極端な場合を言えば、焼き肉食べ放題に行っても問題ないことになります。
次は飲酒です。これはウィスキーなど蒸留酒なら飲酒も可能だとされています。これも魅力的でしょう。しかし糖質はしっかり制限されます。
低糖質ダイエットで対象となるのはお菓子類だけではありません。日本人にとって主食となる、米飯やパン、麺などが制限されます。しかし主食をあまりに制限すると、エネルギー源となる炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスがかなり崩れてしまうことになります。そんな面から、主食制限はやり過ぎであるとする考えもあります。
そして、せめて果物だけは止めたらどうか?というような意見も出てきているのだと考えられます。さあそうなると、糖尿病患者は果物を食べてはいけないのは?となるのです。ここで表題と合致しましたね。